長野駅から徒歩15分、長野県庁の南に位置する岡学園トータルデザインアカデミーは、今年で創立77周年を
迎えます。
「時代の変化を恐れず、むしろ楽しみながら、若い人たちが輝ける場を作っていきたい」と語る岡正子校長に
お話を伺いました。

岡正子校長

―長い歴史を刻まれていますね

1946年に「長野ドレスメーカー研究所」として発足しました。
明日のことさえ不安な戦後間もない時期に、前校長である母が自宅の玄関に「洋裁教えます」と貼り紙を
出したのがスタートです。
以降、洋裁学校・服飾専門学校として歩みを進め、現在では、グラフィックデザインコースやイラスト
デザインコース、「まちづくり×デザイン」を学ぶ長野プロデュース科なども設置して、地元を愛し地元に
必要とされる幅広い人材の育成に努めています。
「身体に財産を」という創立以来の学校理念は、戦後の時代を生きた母の経験から生まれた言葉です。
「財産」にはお金や土地など物質的なものだけではなく、身につけた知識や技術も含まれます。
知識や技術は、人と関わることで磨かれていくものなので、「左手には技術、右手には人間力」を身につけ
るよう、生徒たちにはいつも伝えています。

―学園の強みは何でしょうか

学生たちが日頃学んだことを現場で生かせる「産官学連携プロジェクト」が、当校の強みの一つです。
2016年に長野県と締結した「デザインにおける連携協定」を皮切りに、長野県の様々な団体と産官学連携
に関する協定を締結しました。これらの協定により当校は、地域活動へ積極的に参画し、デザインの分野
において大きな力を発揮しています。
ファッションショーの衣装制作、土産物のパッケージデザインなど内容は幅広く、今までに参画したプロ
ジェクトは累計163件に上ります(2022年度末時点)。
その中でも強く印象に残っているのは、長野電鉄善光寺下駅地下通路の壁画デザイン制作です。
改札口から出口までの約100mもの通路の両壁面に、善光寺や小布施町の街並みなどの車窓風景が学生
たちによってデザインされており、歩きながら「旅」をすることができます。
学生たちを信頼して行政や企業の皆さんからさまざまな案件を依頼していただけることを、非常にうれしく
思います。

―SDGsにも積極的に取り組んでいらっしゃいますね


「デザインを通じてSDGsをより身近に感じること」を目標に、2019年に専修学校としては初めて長野県
SDGs推進企業登録をしました。
当時はSDGsを知っている学生が少なかったため、まずは学内でSDGsについて学ぶことからのスタートで
した。そして、各々の学生が日頃身近に感じるSDGsを、映像やイラスト、ファッションなど様々な形で
表現することにトライし、2020年の学生制作展で作品を発表しました。
当校が携わっている、県内の高校生を対象とした「NAGANOデザインフェスタ」も同年(第7回)から
SDGsをテーマに掲げて開催しています。
さらには、2021年長野県立美術館リニューアルオープン後、初のイベントとなる「MySDGs展」への
出展は、今までの取り組みの集大成となりました。好評につき翌年には第2回も開催されています。
未来を担う若者たちのSDGs認知度向上を目指し、今後も積極的に取り組んでいきたいと思います。


―多くの電柱広告を掲出いただきありがとうございます

最初は学園近くに一箇所だけ掲出していましたが、「入り口が分かりづらい」という声や、中電クラビスの
担当の方からの提案もあり、徐々に掲出を増やした結果、今では計39本となりました。
ターゲットとする中高生の目につきやすい場所など、長野市を中心に県内全域で掲出しています。
紙からデジタルへ移行しつつある今、HPやSNSを活用したPRが主流になっています。
しかし、毎日通う通学路や信号待ちの際に目に触れる機会が多く、人々の日常に溶け込んでいる電柱広告は、
効果的なPR方法だと感じます。
看板にHPのQRコードを掲載することでネットにも誘導でき、相乗効果が高いと考えています。
担当の方には、空き電柱があった際の迅速な対応や、当校の希望に沿った広告掲出など、いつも丁寧な
フォローをしてもらっており、安心してお任せしています。
これからも、良い場所があれば掲出を増やしていきたいと思います。
担当者さん、引き続きよろしくお願いしますね!

岡学園トータルデザインアカデミー
TEL : 026-226-5719
FAX : 026-224-4064
HP  :  https://okagakuen.com/